「どうして私ばかり?」と感じていませんか?
自分の仕事がまだ残っているのに、
「これお願いしていい?」
と次々に仕事を頼まれる。
最初は「お互いさまだから」と引き受けていたものの、気づけばいつも自分ばかり。
一方、仕事を頼んできた同僚は先に休憩へ行ったり、定時で帰ったりしている。
このような状況が続けば、
「便利な人だと思われているのかな」
「断らないから押し付けられている?」
と不満がたまるのも無理はありません。
看護師の仕事ではスタッフ同士の助け合いが必要ですが、助け合いと一方的な押し付けは同じではありません。
自分ばかり負担が増えているなら、「助け合いだから仕方ない」で済ませないことも大切です。
本当に仕事を押し付けられているのか整理する
忙しい日は、スタッフ同士で仕事を頼み合うことがあります。
そのため、一度仕事を頼まれただけで「押し付けられた」と判断する必要はありません。
まずは、
・特定の人から何度も頼まれる
・自分が忙しくても頼まれる
・相手に余裕があるのに任される
・断っても繰り返し頼まれる
・面倒な仕事だけ回ってくる
・ほかのスタッフには頼んでいない
といった状態が続いていないか確認してみましょう。
一時的な忙しさによる協力なのか、いつも自分に負担が偏っているのかで対応は変わります。
一回の出来事ではなく、負担の偏りが繰り返されているかを確認しましょう。
頼まれやすい人には理由があることも
仕事を押し付けられやすい人には、
「頼めばやってくれる」
と思われているケースがあります。
例えば、
・頼まれると反射的に「はい」と答える
・断ることに罪悪感がある
・周囲から嫌われたくない
・困っている人を見ると放っておけない
・自分でやった方が早いと思ってしまう
といったタイプです。
もちろん、優しく協力できることは悪いことではありません。
しかし、毎回引き受けていると、相手にとって「頼みやすい人」から「頼めば必ずやってくれる人」になってしまうことがあります。
仕事を引き受けることと、何でも引き受けることは別です。
頼まれた瞬間に「はい」と答えない
仕事を頼まれたとき、まず自分の状況を確認しましょう。
すでに複数の業務を抱えているなら、
「今〇〇と△△を対応しています」
と伝えます。
そのうえで、
「こちらが終わってからならできます」
「今すぐは難しいです」
など、対応できる範囲を伝えればよいでしょう。
すぐに返事をする癖がある人は、
「今の業務を確認しますね」
と一度考える時間を作る方法もあります。
頼まれたら、まず自分が抱えている仕事を確認する習慣をつけましょう。
職場で苦手な同僚から頼まれることが多い場合はこちらも参考になります。
断るときは理由を簡潔に伝える
仕事を断ると、
「感じが悪いと思われるかも」
と心配になることがあります。
しかし、断ること自体が悪いわけではありません。
例えば、
「今、〇〇さんの対応をしているので難しいです」
「このあと△△の処置があるので、すぐには対応できません」
と現在の状況を簡潔に伝えます。
「嫌だからやりません」ではなく、今引き受けられない理由を仕事の状況として説明するのがポイントです。
また、対応できる時間が分かる場合は、
「15時以降ならできます」
などと伝える方法もあります。
断るときは謝り続けるより、「今できない理由」を簡潔に伝えましょう。
「どちらを優先しますか?」と確認する方法もある

先輩や上司から新しい仕事を頼まれたものの、すでに別の業務を抱えている場合があります。
このようなときに便利なのが、優先順位を確認する方法です。
例えば、
「現在〇〇と△△を進めていますが、こちらを先に対応した方がよいでしょうか?」
と確認します。
こうすることで、自分が抱えている仕事を相手にも把握してもらえます。
また、優先順位を自分だけで判断できない場合にも有効です。
仕事を追加されたときは、抱えている業務と一緒に優先順位を確認しましょう。
先輩へ確認すること自体が怖い場合はこちらの記事も参考にしてください。

自分が早く終わったときの手伝いとは分けて考える
自分の仕事が落ち着いていて、ほかのスタッフが忙しそうなら、
「何か手伝えることありますか?」
と声をかけることもあるでしょう。
これはチームで働くうえで大切なことです。
問題なのは、その協力がいつの間にか当然になってしまうことです。
自分が忙しいときにも同じように仕事を任される。
こちらが困っているときには誰も助けてくれない。
こうした状態が続くなら、一方的な負担になっている可能性があります。
「余裕があるから手伝う」と「自分の仕事を後回しにして引き受ける」は分けて考えましょう。
特定の人から毎回頼まれる場合
同じ同僚から毎日のように仕事を頼まれる場合は、少し対応を変えてみましょう。
これまで何でも引き受けていたなら、
「今日は自分の業務が残っているので難しいです」
と伝えてみます。
最初は相手が不満そうな反応をするかもしれません。
しかし、そこで再びすべて引き受けてしまえば、関係は変わりにくくなります。
必要なときには協力する。
できないときには断る。
この線引きを少しずつ作っていきます。
一度に関係を変えようとせず、「できる・できない」を伝えるところから始めましょう。
先輩から頼まれると断りにくい場合
同僚なら断れても、先輩から頼まれると難しいことがあります。
「断ったら嫌われるかも」
「あとで何か言われそう」
と考えてしまうためです。
この場合も、感情ではなく自分の業務状況を伝えます。
「今〇〇の対応中ですが、その後でも大丈夫でしょうか?」
と聞けば、真正面から拒否する必要はありません。
それでも自分だけに仕事が集中している場合は、業務量そのものについて上司へ相談することも考えます。
特定の先輩との関係に悩んでいる場合はこちらも参考になります。

仕事を押し付けられた状況を記録してみる
「私ばかり仕事を頼まれている」と感じても、具体的に説明するのは難しいものです。
そこで、負担が続いている場合は、
・いつ
・誰から
・どの仕事を頼まれたか
・そのとき自分が何をしていたか
・断ったときにどのような反応だったか
などを簡単に記録してみましょう。
記録することで、本当に特定の人から集中して頼まれているのか、それとも部署全体が忙しいだけなのか整理しやすくなります。
上司へ相談するときにも状況を説明しやすくなります。
「いつも私だけ」ではなく、具体的な出来事として整理することが大切です。
上司へ相談するときは「不公平」だけで終わらせない

負担が改善されない場合は、上司へ相談する方法があります。
その際、
「〇〇さんが仕事を押し付けてきます」
だけでは、単なる人間関係のトラブルとして受け取られる可能性があります。
例えば、
「自分の担当業務中に追加の仕事を頼まれることが続き、残業になる日が増えています」
「〇〇の対応が自分に集中していて、本来の業務が遅れることがあります」
など、仕事への影響を具体的に伝えましょう。
誰が嫌いなのかではなく、業務の負担がどのように偏っているのかを相談します。
上司へ相談するときは、人への不満より業務への影響を具体的に伝えましょう。
断ったことで無視や嫌味が始まったら
仕事を断ったことをきっかけに、
・挨拶を返してくれなくなった
・嫌味を言われるようになった
・必要な情報を共有してもらえない
・周囲へ悪く言われる
といった状況になることも考えられます。
この場合は「断った自分が悪かった」と考えて、再び何でも引き受ける必要はありません。
業務上必要なコミュニケーションは続けながら、起きていることを整理します。
特に仕事に必要な情報まで共有されない場合は、上司への相談も検討しましょう。
職場で無視される状況についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

改善しない職場なら環境を変えることも考える
自分なりに断り方を変え、上司にも相談したのに負担が変わらない場合があります。
特に、
・一部の人だけ仕事量が明らかに多い
・断ることが許されない雰囲気がある
・上司へ相談しても対応されない
・残業が増え続けている
・毎日の勤務が大きなストレスになっている
という状態なら、現在の環境で働き続けることについて考えてもよいでしょう。
部署異動で解決する可能性もありますし、別の職場を検討する方法もあります。
ただし、勢いだけで辞めるのではなく、次の職場では「業務分担」「残業」「スタッフの連携」など何を重視するのか整理しておきましょう。
自分だけが我慢し続けなければ成り立たない職場なら、環境を変えることも選択肢です。
ポイント
・一時的な協力と継続的な押し付けを分けて考える
・頼まれた瞬間に何でも引き受けない
・断るときは現在の業務状況を簡潔に伝える
・仕事が重なったら優先順位を確認する
・特定の人から続く場合は記録する
・上司には業務への影響を具体的に相談する
・改善されなければ異動や転職も検討する
まとめ
看護師の仕事ではスタッフ同士の協力が必要ですが、自分ばかり仕事を頼まれ続ける状態は「助け合い」とは言い切れません。
頼まれたときはすぐに引き受けるのではなく、まず自分が抱えている業務を確認してみましょう。
対応できない場合は、現在の状況を簡潔に伝えて断ることも必要です。
また、負担が継続している場合は記録を取り、業務にどのような影響が出ているのか整理して上司へ相談する方法もあります。
周囲へ協力することは大切ですが、自分だけが無理を続ける必要はありません。
できることとできないことの線引きを作り、無理なく働ける関係を目指していきましょう。




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